出版ガイド|出世が一番遅いダメサラリーマンでも出版できた全行程

スポンサーリンク

 「企画が通ったら、そこから死ぬ気で書かなきゃいけない」確かに連載など抱えている売れっ子のプロならそうかもしれません。しかし、私は伝えたい。本当の出版の楽しさは、「すでに準備ができている状態」で体験としてプロの門を叩いた人だけが味わえる、最高にクリエイティブな心地のいい期間。振り返ると私は産みの苦しみはありませんでした。出版までのワクワクが止まりませんでした。

 今回は、構想段階から出版、そして書店に並ぶまでの全ステップを、私の実体験をお伝えします。


執筆準備:戦う前の「土台作り」

 出版が決まってから慌てて書くのは、リスクがあると私は思いました。私は企画書を投稿する前に、以下の準備を整えていました。

ターゲットを絞ったテーマ選定

 「誰にも負けない」という自信があるテーマ。そして、かつての自分と同じ悩みを持つ人に届けたいという、揺るぎない確信。これが執筆の原動力であるガソリンになります。

競合との「一線」を引く

 名もない自分が、すでに売れている著者の後を追っても勝てません。私の場合は「パチンコ・スロット」という既存のジャンルに、「投資家としての行動心理」という独自の角度を掛け合わせ、類書との差別化を徹底しました。当時なかったんです。パチンコ・スロットで勝ち続ける人がとっている行動心理を説明する本が。

コバン流原稿術 ー その名も「Wordファイル小分け管理術」

本一冊に必要な文字数(一般的には約8万〜10万字と言われています。)を一つのファイルで書くのは非効率です。私の場合は以下の工夫をしました。

  • 項目(小テーマ)ごとにファイルを分ける
  • ファイル名の頭に番号をつける(例:01_序章、02_スロットを始めた理由…) 

こうすることで、全体の構成をパズルのように入れ替えたり、隙間時間に1項目ずつ進めたりできるメリットがあります。投稿時にはこれらを一つに合体させればOKです。


企画・投稿・そして戦略的な「面談」

前回の記事([リンク])で紹介した企画書を携え、Web投稿。 ありがたいことに日本橋出版さんからオファーをいただき、一度直接お会いして話を伺うことにしました。

 初めての出版社訪問。私は、今後出版を目指す方にぜひ聞いてほしい「質問リスト」をメモして臨みました。もし、出版企画が通ったら是非質問リストを作って解決することお勧めします。

  • 損益分岐点は何部か?(プロとしてのビジネス感覚を持つため)
  • 販促に自分ができることは何か?
  • ヒットの定義(何万部からか)は? プロの現場を肌で感じ、著者としての自覚が芽生えた瞬間でした。

推敲:プロの視点で「伝わる文章」へ

いよいよ編集者とのキャッチボールです。 漫画の世界のような「ボツ!」の連続を覚悟していましたが、基本的には私の想いを尊重し、自由にさせてくれました。

ここで最大の壁となったのが「文字揺れ」との戦いです。

  • 「おこなう」か「行う」か
  • 「こと」か「事」か どちらを使うべきか、公用文のような厳密なルールもありますが、私はあえて「ひらがなを多用することにしました。

 一般的に、動詞(行う)は漢字、形式名詞(〜すること)はひらがながビジネス書の基本のようですが、あえてひらがなを増やすのは「可読性(読みやすさ)」を上げる戦略ということで、私はあえて『ひらがな』を多用することにしました。その方が、専門用語が多い内容でもスラスラと読んでもらえる(可読性が上がる)と考えたからです。

 この細かなキャッチボールを経て、私の文章が「本」としての形を成していきました。


デザイン・サンプル確認・そして「わが子」の誕生へ

デザインへのこだわり

 表紙や挿絵も、すべて自分の想いを反映させました。手書きのスケッチをスキャンして加工したり、パワーポイントで図解を作成したり。今ならAIを駆使して、よりクオリティの高いものを提案することも可能でしょう。

執念のサンプル確認

 初めてサンプル本を手にした時の興奮は忘れられません。しかし、そこは一旦冷静になって産みの親の目で厳しくチェックする必要があります。 私はページ位置のわずかなズレを発見し、修正を依頼しました。出版されてからでは遅い。最悪修正が効かない。わが子を最高の状態で世に出すための、最後の踏ん張りどころです。


私の秘訣:常に「相手の期待」を超え続ける

 この全工程を通して、私が意識していたのは「言われた期待以上の回答をする」ことでした。こうすることで〝この人は大丈夫〟と思われたかったのです。そこはサラリーマン生活にも通ずるところがあると感じています。

 修正依頼が来ればすぐに打ち返す。求められた以上の情報を盛り込む。 サラリーマンとしての仕事術は、出版の世界でも最強の武器になります。プロの編集者に「この著者と一緒に仕事ができてよかった」と思わせること。それが、良い本を作る最短ルートです。


まとめ:あなたの「わだち」が誰かの道になる

 出版は、決して特別な人だけの特権ではありません。会社では同期で出世が一番遅いこの私が企画出版で出版することができていることがその証明です。

 泥臭く準備をし、一歩ずつステップを踏めば、あなたが苦労して築いた「わだち」は、必ず誰かの道しるべになります。

 私は「誰でも一冊の本が書ける」と信じています。あなたの経験が、本という形になって世に残る日を楽しみにしています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました