
なぜ私がJACリクルートメントで面談をしたのか?
正直言うと、私は今すぐ転職するつもりでJACリクルートメントに登録したわけではありません。「いつか来るかもしれないその日」に備えて、情報を持っておきたかった。その程度の気持ちでの登録でした。
転職エージェントに登録するだけでも迷惑ではないのか、少し不安もありましたが、面談を終えて感じたのは「登録しておいてよかった」という安心感でした。
私が数あるエージェントの中からJACリクルートメントを選んだのには明確な理由があります。それは、ビジネス系インフルエンサーの方が提唱されていた「農耕型エージェント」という言葉を聞いたからです。
多くのエージェントは「狩猟型」、つまりすぐに獲物(転職希望者)を見つけ、決定を急ぐ傾向がある中で、JACは長期的なキャリアを見据えて伴走してくれる「農耕型」だという評判に惹かれました。特に20代後半~30代前半のビジネスパーソンにとって、目先の転職成功より、長期的なキャリア構築のパートナーを選ぶことが重要だと感じたのです。
実際、登録してすぐに求人を紹介されるような前のめりな対応はなく、私の不安は払拭されました。
【実録】JACリクルートメントの面談で聞いた「リアル」
私は実際に面談をしました。その面談を通して、JACリクルートメントが持つ転職に対する考え方や、マーケットの現実について、非常にリアルな話を聞くことができました。
転職は「目的」ではなく、あくまで「手段」

面談の中で、最も印象に残ったのがJACリクルートメントの根底にある考え方です。
彼らは、「転職は目的ではなく、あくまで手段」だと強調します。転職後も定期的にフォローするという話を聞き、「転職させて終わり」ではない、長期的なパートナーシップを築こうとする姿勢を感じました。
これは、私たちが「就職は企業と結婚するようなものだ」と聞いたことがあるように、結婚そのものが目的ではなく、その先の人生をどう生きたいかが大事、ということと同じです。転職も同じで、その先にある自分の在り方が問われるのだと感じました。
異業種・未経験への挑戦は可能?

異業種への転職や、全くの未経験への挑戦は可能か、正直に聞いてみました。
結論から言うと、難易度は「非常に高い」という現実的な話でした。
理由を聞けばそれは理にかなっていました。企業側から見れば、全く未経験の人材をコストをかけて採用するのはリスクになります。JACの仕組み上、「新しいことに挑戦したい」という理由だけで声がかかるケースは少ないのが現実です。
一方で、異業種への挑戦であっても、これまでの経験の中で培ったポータブルスキル(汎用的なスキル)を明確に言語化できれば、道が開ける可能性もある、という具体的なアドバイスも聞けました。
年齢や登録者の雰囲気について
「登録者はネガティブな人ばかりではないですか?」という素朴な疑問にも答えてくれました。
実際、キャリアアップやより大きな責任を求めてのポジティブな理由で登録している方も多いとのこと。
年齢についても、〝自分が後継者を誰にするかを想像してみてください〟と言われました。「後継者を選ぶときに年齢だけで決めることはない」という言葉が印象に残っています。重要なのは、自分が何をしてきて、何ができるのかを具体的に説明できることだと改めて認識しました。
【比較】転職エージェントと転職サイト、どちらが「備え」になるか?
面談を経験して、私が強く感じたのは、転職活動の全体像を理解することの重要性です。特に、転職をすぐにしない段階では、「エージェント」と「サイト」の役割の違いを把握しておくことが「備え」になります。
| 比較項目 | 転職エージェント (JACリクルートメントなど) | 転職サイト (リクナビNEXTなど) |
| 主なメリット | 非公開求人、面談対策、年収交渉代行、キャリア相談 | 自分のペースで活動できる、求人情報量が豊富、職務経歴書のテンプレートが充実 |
| 備えとしての役割 | プロの目線でキャリアの棚卸しができる。 自分の市場価値を客観的に知る。 | どんな求人があるか広く浅く知る。 転職市場の全体感を掴む。 |
| おすすめの時期 | キャリアに疑問を感じたらすぐ(すぐに転職しない人) | 転職の意志が固まってから |
転職エージェントの面談は、自分のキャリアを第三者のプロに「診断」してもらう場です。これが、すぐに転職しない人にとっての最高の「備え」になると感じました。
面談で判明!「いつか来るその日」のために今すぐやるべきこと

面談を通して、私はある重要な事実に気づきました。それは、「転職するかどうか」より前に、誰もがやるべきことがある、ということです。
それが、職務経歴を整理することです。
職務経歴書が「すべてのスタートライン」だった
JACリクルートメントの担当者と話を進める中で、私は強く感じました。職務経歴書が完璧でなくても企業紹介は可能ですが、「踏み込んだ話をするには、自分にとっての良い条件や、これまでの実績を言語化しておく必要がある」です。
話を聞いていて感じたのは、職務経歴の整理は、転職活動のためだけではないということです。
転職するにせよ、会社が倒産するにせよ、解雇されるにせよ、全てにおいて来るべき日が来てから準備していては遅いと感じました。
自分の経験を棚卸しておくことで、今の仕事を続けるにしても、将来の選択肢は確実に増えます。 これは、キャリア構築における最強の防御であり、最強の攻撃にもなる準備だと感じました。
私がまずやったこと
私は面談後、まず職務経歴を整理するところから始めました。
ぼんやりしたままで登録した状態から、改めて自分のやってきたことを書き出していくうちに、自分が何を大切にしてきたのか、どんな時にやりがいを感じたのかも少しずつ見えてきました。これは、自分自身と向き合う最高の時間になりました。
転職するかどうかは、あとでいい…ただし準備は今でしょ!
Q. すぐに転職しないけど、JACリクルートメントに登録すべき?
A. 「自分のキャリアの棚卸し」を始める意志があるなら、今すぐ登録すべきです。
JACは無理に転職を勧めてきません。
登録することで、客観的な市場価値を知り、キャリアの軸を整理する最高の機会を得られます。
職務経歴書を整理する「きっかけ」として活用するのが最も賢い使い方だと感じました。
今回のJACリクルートメントとの面談を通して感じたのは、転職するかどうかを今決める必要は全くない、ということです。
しかし、何も準備しないまま、現職への不満や将来の不安を抱え続けるのは違います。
「そっか、まずは職務経歴書か!」
この気づきこそが、今回の面談で私が得た最大の収穫です。職務経歴を整理することは、今の仕事を続けるにしても、将来を考えるにしても、決して無駄にならない、キャリアの基礎体力作りです。
もし、あなたが今、少しでも現職に疑問を抱いているなら、まずは**「自分のキャリアの棚卸し」**を始めることを強くおすすめします。
【次の行動】JACに響く「職務経歴書の書き方」を徹底解説
今回の面談を通じて、「職務経歴書の棚卸し」の重要性を痛感しました。
次の記事では、「そっか、まずは職務経歴書か!」と気づいたあなたが、すぐに実行できる具体的なアクションを解説します。
- 企業に刺さる!市場価値を高める職務経歴書を書こう
- 経験を「実績」に変えるための4つの記述ポイント
転職するかどうかは、その後に考えれば大丈夫です。まずは、あなたのキャリアを整理する最初の一歩を踏み出しましょう。
参考情報:JACリクルートメント面談 Q&A集
参考情報として私が実際に面談で担当者に聞いたことと回答をご紹介します。

Q1. すぐに転職する予定がなくても、登録して大丈夫ですか?
A. 問題ありません。むしろ早めの登録が推奨されます。
私自身も「今すぐ転職するわけではないが、来るかもしれないその日の備え」として登録しました。面談で確認したところ、JACリクルートメントでは転職は目的ではなく手段という考え方を大切にしており、登録=即転職ではありません。実際、転職後も定期的にフォローの連絡をしているとのことで、「無理に転職を勧める会社ではない」という印象を持ちました。

Q2. 未経験の業界や、新しい職種にチャレンジしたい場合はどうなりますか?
A. 可能性はゼロではありませんが、基本的には難しいのが現実です。
企業側の立場で考えると、「実績のない人材をコストをかけて採用する」ことはリスクになります。JACリクルートメントは企業からの要件 → 登録者の職務経歴からマッチングという仕組みのため、「新しいことに挑戦したい」という理由だけで声がかかる可能性は低いと感じました。未経験業種への挑戦は、求人に直接応募するなど、別のルートの方が現実的なケースもあります。

Q3. 登録している人はネガティブな理由の人が多いですか?
A. ネガティブ・ポジティブ、どちらもいます。
「今の会社を辞めたい」という人もいれば、「キャリアアップを考えている」という前向きな理由の人も多いそうです。年齢についても、最近はあまり重視されていないとのこと。面談で言われたのが印象的でした。
「自分が後継者を選ぶ立場なら、年齢だけで決めますか?」
この言葉で、何をしてきて、何ができるかを語れることが重要だと強く感じました。

Q4. とりあえず登録だけしても、迷惑にはなりませんか?
A. 全く問題ありません。
「まずは登録だけでもOK」と明確に言っていただきました。
実際、登録して話を聞くだけでも
・自分の立ち位置
・市場での見え方
を知ることができます。
私自身、「登録してよかった」と感じています。

Q5. 転職で失敗しやすい人には、どんな特徴がありますか?
A. 職務経歴や学歴を誤魔化してしまう人です。
JACリクルートメントでは、職務経歴や学歴の真偽を細かくチェックすることはできないそうです。そのため、転職後に経歴詐称が発覚し、結果的に解雇されてしまうケースもあるとのこと。正直に、かつ具体的に書くことが何より重要だと感じました。

Q6. 私の場合、どんな企業につながる可能性がありますか?
A. 職務経歴と「自分にとっての良い条件」を明確にすることで変わります。
まずは職務経歴書のアップデートを勧められました。
さらに、
- 自分にとって何が「良い」のか
- 何を大切にしたいのか
を言語化することで、紹介される企業の方向性が変わるそうです。転職は手段であり、その先の「どうありたいか」 を考えることが重要だと感じました。

Q7. 面談前に、どんな準備をしておくと良いですか?
A. 職務経歴書の更新と、自分の軸の整理です。
・これまで何をしてきたのか
・何ができるのか
・新しい職場で何を持って良いと感じるのか(職場転換ではなく転職で幸せになる理由)


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