
異動が決まると不安になります。
「何から手をつければいいんだろう…」
「新しい環境でうまくやれるかな」
私はこれまで9回の職場異動を経験してきました。
最初の頃は戸惑い、失敗し、遠回りもしましたが、
その中で見つけた「最初の1ヶ月で信頼をつかむ方法」をお伝えします。
この記事を読めば、異動初日から迷わず動き出せるはずです。
【結論】:最初の1ヶ月は“信頼の貯金期間”
仕事ができるかどうかより、どの職場に行っても結局最後は人対人
「信頼できる人」かどうかが先に判断されます。
焦らず、謙虚に、誠実に、丁寧に進める。これが成功の近道です。
全体像を掴む|担当業務だけ見ない

異動直後にやるべきは、自分の担当×部署全体の理解です。
- 部署の目的
- 主要業務と流れ
- 成果ポイント
- 関係部署との繋がり
担当業務の点だけを見ていると、判断を間違えることがあります。
「誰が何をしているか」を把握する
人間関係の理解は仕事をスムーズにします。
- 名前
- 担当業務
- 得意分野
- 依頼の仕方のクセ(電話/メール/口頭など)
私はメモに残しています。
必要あれば帰ってこっそり覚えたりします。
人を制するものが職場を制する部分があると思っております。
「教えてください」の姿勢を徹底
長年同じ職場にいた人ほど、この姿勢を忘れていると感じます。
素直さは最強の武器
私は異動が多かったため幸いにも定期的に職場の下っ端になることができていました。
新しいことを学ぶために教えてくださいという姿勢で仕事の難易度は変わるということです。
「一番やってはいけないことは何ですか?」を確認した方がいい

私がある程度業務がわかってきた時に必ず聞く質問はこれです。
「この部署で一番やってはいけないことは何ですか?」
理由はシンプル。一番の大間違いを回避できるからです。
◆私の失敗例
過去に経験した失敗例を紹介します。
私は輸出に関わる業務をしていました。お客さんはメーカーです。輸出の費用は引き取りから海外の配達までありますが、①現地までの費用と②現地から配達までの費用の二つに分かれ、特に②は配達後の翌月に請求することがあります。当時お客さんはそれを理解してくれているものとして②を翌月に請求したところ
〝決済はすでに終わってる〟
と突っぱねられてしまいました。金額は大したことありませんでしたが、それ以降険悪な雰囲気が続きました。
先にお金にシビアなお客さんだと確認しておけばこういった金額は小さいものの大きな事故は発生しなかっただろうとその時感じました。
無駄に見える作業は、まず“理由”を聞く
改善意識は大切ですが、最初に否定すると信頼を損ねます。
手順の背景にある、「過去のトラブル防止ルール」がある場合が多いからです。
一見無駄に見える確認作業があったとしても、それは実は過去のトラブルの対策だったりします。
それをいきなり〝無駄だ〟と言ってしまっては過去の遺産を否定してしまうことになりかねません。
理解 → 質問 → 提案
この順番なら信頼を崩しません。
自分が去る時の引継ぎを想像して動く(慣れてきたら)
異動が多い職場なら特に重要です。
私は毎回、
- 全体像
- 業務フロー
- NG事項
- 連絡先
この4点だけは必ずまとめています。
“引き継ぎが雑な人”にならないことも信頼です。
番外編:職場で見た“やってしまったと感じた例
新しい職場は、文化もルールや黙認されていることまで違ったりします。
私がハタから見て「やってしまったなと感じる例」は以下です。
- 初日から「前の職場では〜」と言って反感を買う
- 表面的に業務を覚えて、目的と背景を理解せず失敗
- 無駄に見える作業を「非効率ですね」といきなり批判
- 教えてくれてるのに学ぶ姿勢を感じられないと思われる
どれも悪気がないのに信頼を落とすパターンです。
“意見より観察”まずはこれが大事です。
まとめ|最初の1ヶ月で信頼貯金を積む
異動初期に大切なのは、
- 失敗を防ぐ
- 謙虚に学ぶ
- 人を理解する
- 文化に合わせる
まず信頼、その後スキル。
これが9回の異動で得た結論です。
あなたの異動が、
新しいキャリアの追い風になりますように。


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