
「新NISAを始めれば、誰でも簡単にお金持ちになれる」 2026年現在、そんな景気のいい言葉が溢れています。しかし、投資の世界はそんなに甘くありません。
私は20年以上にわたり、投資の荒波に揉まれてきました。 中国株での成功、FXでの全額退場、リーマンショックの絶望、そしてNISAへの出遅れ…。
この記事では、投資歴20年の私が「自分の轍(わだち)」を振り返り、これからFIREを目指す20代の皆さんが絶対にやってはいけないことをまとめました。
2000年代:ビギナーズラックと「焦り」の代償
私の投資人生は、一冊の本と「日経新聞」への憧れから始まりました。
運命を変えたバイブルとの出会い
当時、社会人なら日経新聞だろうという形から入り、紙面の広告で目に飛び込んできたのが戸松信博氏の『中国株 10万円から本気で増やす』でした。
今ほどネットに情報がない時代。私は戸松氏の本を読み込み、ユナイテッド証券(後のアイザワ証券などへ継承)で口座を開設。戦後の日本のような成長を期待して、中国のインフラ株へ投資しました。
「確定申告をしている俺、かっこいい」
結果、3年で200万円ほどの利益が出ました。20代前半で「経済に参加している実感」を得て、有頂天だったのを覚えています。しかし、ここで一部失敗を犯しております。
失敗:焦って「高値掴み」 良い銘柄を見つけると「今すぐ買わなきゃ!」と焦って飛びつき、結果として長年の「塩漬け株」を一部持っていたのも事実です。
2008年:FXでの退場。「プラス」より先に「リスク」を見ろ
中国株の成功で気が大きくなっていた私は、リーマンショックで株が低迷する中、一発逆転を狙ってFXに手を出しました。
- 犯した過ち:リスクよりも「これでプラスになったら…」という皮算用を優先し、高レバレッジで勝負。
- 結末:資金が底をつき、口座一つ分の資金が消失。「退場」の悲壮感を味わいました。
【教訓】 投資で最も重要なのは「生き残ること」です。プラスを夢見る前に、まず「どこまでなら負けられるか」リスクは何か?それを取れるかを考えるべきでした。
2010年代:チャンスは焦らなくても巡ってくる

FXの退場で学んだのは「退場さえしなければ、チャンスは何度でも来る」ということでした。
当時、BRICsの次に「VISTA」という新興国ブームが来ましたが、私は参加できませんでした。中国株とタイ株に全力投球しすぎて、余剰資金がなかったからです。
気づき:経済のチャンスは、焦らなくても一定周期で必ず巡ってきます。一つの波を逃しても、死ななければ次の波に乗れます。
私を支えた「投資の哲学」5冊の名著
紆余曲折あった20年。私を支え続けてくれたのは、以下の5冊でした。
- 戸松信博『中国株 10万円から〜』シリーズ:未成熟市場への勇気を学んだ。
- ピーター・リンチ『株で勝つ』:基本はずっと持つ。この忍耐が、後の10倍株を生んだ。
- 『金持ち父さん 貧乏父さん』:自分のために働く「資産」を持つ重要性を知った。
- ロバート・アレンの実践億万長者入門―生涯続く無限の富を得る方法:収入源のポートフォリオを学んだバイブル。
- リベ大(両学長)との出会い:後に、自分の経験を体系化するきっかけとなった。
【後悔】新NISAへの出遅れ。「慎重すぎる」というリスク

2026年現在、私は新NISAをフル活用しています。「利益の20%を税金で取られる中、なんて素晴らしい制度なんだ!」と豪語しています。
しかし、正直に告白します。私は旧NISA時代、及び腰でスタートできませんでした。 「政府が言う『うまい話』には絶対裏がある」と慎重になりすぎてしまったのです。
【教訓】 「わからないことには手を出さない」のは正解ですが、「慎重になりすぎてチャンスを逃す」のもリスクです。まずは「転んでも怪我しない少額」でやってみる。これが20年かけて学んだ最適解です。
結論:凡人が投資で勝つための「生存戦略」
20年かけて辿り着いたのは、「自分は選ばれし者ではない」という答えでした。
- 餅は餅屋:私は航空貨物業界で20年超、航空貨物輸送で素人に負ける気がしません。投資も同じです。プロ(優れた投資信託)に任せるのが、凡人にとっての最高成績への近道です。
- 最良の敵は、良である:かつてのセゾン投信も「良」でしたが、今はより低コストなオルカンという「最良」があると思っております。
【投資を始めるあなたへのメッセージ】私と同じ過ちを犯さないためにやってはいけないこと5箇条
- 焦るな:焦りは思考を停止させます。誤った判断をします。
- リスクを先に計算しろ:儲けを考えるのは最後。まずはリスクとそれが取れるか。
- 退場しない最大限の努力:生き残れってさえいれば、いつか勝てる。上向く。
- 自分は決して天才ではなく凡人である:インデックス投資(オルカン)でプロの波に乗っかっちゃいましょう。
- 長期で運用:最強の投資家は「死人」か「持っていること自体を忘れている人」だそうです。


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