
「会社に行きたくない。自分はなんてダメな人間なんだ」
「ただサボりたいだけじゃないのか?みんなは頑張っているのに」
そんな風に、自分を責め続けていませんか? 25年以上、サラリーマンとして働いてきた私も、つい最近まで同じ地獄の中にいました。
結論から言います。 その「行きたくない」という強い拒絶反応は、あなたの性格の問題ではなく、脳と体が悲鳴を上げている「適応障害」という病気のサインかもしれません。
この記事では、長年仕事に追われてきた私が、どのように身体の異変に気づき、「休む」という決断を下したのか。そのリアルな実体験をお伝えします。今、暗闇の中にいるあなたの心が、少しでも軽くなることを願って。
心の不調正しく見極めていますか?(適応障害・うつ・統合失調症)
「なんだか調子が悪い」と感じた時、私たちはつい「寝れば治る」と片付けてしまいます。しかし、心の病にはそれぞれ特徴があります。まずは以下の表を見て、自分の状態を客観的にチェックしてみてください。
| 病名 | ざっくり言うと? | 決定的な特徴 |
| 適応障害 | 原因がはっきりしている不調 | ストレス源(上司、環境など)から離れると、嘘のように元気が出る。 |
| うつ病 | 心のエネルギー切れ状態 | 原因から離れても気分が沈み続け、何に対しても意欲が湧かない。 |
| 統合失調症 | 思考や感情の乱れ | 幻覚や妄想、考えがまとまらないなど、現実との距離感が歪む。 |
実は私、10年前にも似たような症状で受診した際、当時のパワハラ上司によるストレスが原因で「統合失調症」に近い診断を受けたことがあります。 その時は、診断書を盾に環境を変えてもらい、「休まない」という選択をしました。しかし、その後の体調回復には膨大な時間がかかった経験があります。
だからこそ、今回「適応障害」と診断された私は、迷わず「休む」ことを選びました。
【体験談】私に起きた「小さなサイン」と「決定的な瞬間」

適応障害はいきなりやってくるわけではありません。私の場合、身体は何度も「もう限界だよ」とSOSを出していました。
最初に出た異変:日常の「好き」が死んでいく
朝、決まった時間にアラームが鳴っても、指一本動かせない。鉛のような体がベッドに張り付いている感覚。 それ以上に怖かったのは、「楽しみ」が消えたことです。大好きなゲームのモンハンもも、面白かった漫画であるスパイファミリーも、「何が面白いんだろう?」と冷めた感情が湧いてくる。心が色を失っていくようでした。
「まだ大丈夫」と自分を騙していた日々
「課員のみんなは他の人と被らないように休みを調整して必死に働いているのに、自分だけ休むわけにいかない」 そう思って、頭痛薬と栄養ドリンクを流し込み、無理やり笑顔を作ってWeb会議に参加していました。でも、スピーカーの向こうから飛んでくる上司の言葉で息が詰まったり、自分でなくとも他の人が詰められている声を聞くたびに、「次は自分の番だ……」と心臓がバクバク鳴っていたのを覚えています。
気づけば、仕事中も解決策ではなく、「もし今、会社を辞めたらどうなる?」「貯金は何ヶ月持つ?」といった、逃げ道のことばかり考えるようになっていました。
受診のきっかけ:初めての「休む」という選択
仕事が1ミリも手につかなくなった時、ふと思い出したのは10年前の後悔でした。「あの時しっかり休んでおけば、こんなに長引かなかったかもしれない」。 今回は、キャリアや出世よりも、**「今の自分を守ること」**を最優先にしよう。そう決めて、心療内科の予約を入れました。
医師に言われた衝撃の一言「交通事故なら調整しませんよね? 診断名は自分への「許可証」だった

病院を受診するまでは、本当に怖かったです。「ただのサボりです」「あなたが弱いだけです」と言われるのが一番怖かった。
これも経験ありますが昔受信した時に症状を話しても「それはみんなある」とか「もう少し様子を見てみよう」と診断書が出なかったことも経験しています。(2000年初頭という時代もあったかもしれません。)
しかし、受診した時私の症状を話すと、医師は驚くほどあっさりと
「診断書を出しますね。何日からにしますか?」と言いました。正直、拍子抜けしました。
〝え?こんなことで休んでいいの?〟と思いつつ「会社との日程調整がありますので」とも伝えましたが、その時お医者さんには
「医者として休んでくださいは言えません。あくまで医師として診断書を出しますが、あとは会社とご自身の判断と調整になります。例えば交通事故にあった時にいつから休むとか会社と調整はしませんよね?」
そして私は復帰までの2ヶ月休むことになりました。
当時の私はお医者さんのその言葉で胸の重みが少し軽くなったのを感じました。
また、実際に休み始めて気づいたのです。 「夜に眠り、朝に目覚める」という当たり前の日常が、いかに崩壊していたか。 休んでみて初めて、自分がどれほど深い泥沼にいたのか、そしてそこから抜け出すには「休養」という薬が絶対的に必要だったことを痛感しました。
あなたは大丈夫?
もし、この記事を読んでいるあなたが、以下の項目に一つでも当てはまるなら、どうか自分を責めないでください。
- 勝手に涙が溢れてくる
- 眠れない、あるいは寝ても疲れが取れない
- 「自分ばかりサボることばっかり考えてる」と自分を責める
- 「死にたい」ではなく「消えてしまいたい」と思う
- 「会社に行けない自分」を毎日呪っている
「まだ頑張れる」と思っているそこのあなた あなたはもう十分すぎるほど頑張っています
休んでしまったら「評価が下がる」「出世が遅れる」「同僚に迷惑がかかる」…。負のスパイラルに陥ると、悪いことばかり考えてしまいますよね。 でも、あなたが壊れてしまったら、その評価も出世も意味をなしません。私の場合はあのまま無理をして会社に行き続けていたら…と思うと、今はゾッとします。
まとめ:休むことは、人生を立て直す「戦略的撤退」
第1回では、私が自分の異変に気づき、適応障害と診断されるまでをお伝えしました。 診断書は、決して敗北宣言ではありません。あなたがあなたらしく戻るための、公式な**「許可証」**です。
次回は、「②会社へ伝えて調整する編」。 実際に診断書を持って、どう会社と向き合ったのか。上司への伝え方や、その時のリアルな葛藤と手順についてお話しします。


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