最初の関門【正式輸送品目名】
ディプロマ危険品試験で合格するため正式輸送品目名を理解することはとても重要です。
なぜならJACISの場合ですが試験と研修を併せて三日間ありますが初日のキモとなるからです。
ここで一旦つまづいてしまうと残り二日の勉強内容が頭に入らなくなってしまう恐れがあります。
正式輸送品目名は初めての試験はもちろんのことリフレッシャーにとっても重要なポイントです。
私はリフレシャーを含めて5回試験に合格しています。
毎回試験を受けるたびにここの部分について思い出す努力をします。
私の経験をもとに正式輸送品目名の決定手順をまとめました。
正式輸送品目名決定の基本フロー
基本的なフローは複雑でわかったようなわからないような…かも知れません。
そこで!試験を複数回受けた経験者の私が解き方フローを提案させていただきます。
その名も〝コバン式〟を紹介します。
勉強方法その名もやっててよかった〝コバン式〟
私の試験対策に特化した解き方です。フロー図を簡素化したものでまとめました。
コバン式フローの全容
単品であればここまでで正式輸送品目名の決定ができます。
混合物の問題は試験はここで終わりません。更に下に続きます。
コバン式手順
①問題で出てきた品目を青ページで調べる
物質名はとりあえず青いページで調べておきます。青いページで調べるのはこういった問題のみならず問題に出てくる物質名は青いページで調べるようにしましょう。
②品目詳細をメモ(青ページになければ〝リストなし〟)
青いページあればそのスペック(UN No.・正式輸送品目名(proper shipping name)・区分・包装等級)を問題の余白へメモしましょう。青いページになければ〝リストなし〟をメモします。
③混合物のスペック確認
混合物のスペック確認をします。問題文に書かれている文章から混合されたものが最終的にどの包装等級に分類されるのかを確認します。
過去問からの例題を解いてみましょう
フローについて説明させていただいたので実際の問題を解いて理解を深めていただきたいと思います。2問用意しましたがどちらも同じ物質Benzeneを取り扱っています。同じ物質でそれぞれ解答がどうなるかを問題を解いて確認してください。最後に解答と解説を掲載致します。
例題1.
→解答と解説はこちら
例題2.
→解答と解説はこちら
まとめ
正式輸送品目名は一回理解しておけば怖くはない項目になると思います。解き方手順を理解してここでつまずかないようにして合格に近づいていただきたいと切に願っております。ディプロマ危険品試験はリフレッシャー制度があるので数年に一度受けなければならないのでリフレッシャーとして再び試験を受けるときにもここで確認していただければと思います。
例題解答と解説
例題の解答と解説です。確認して確実に解けるようにしていただけたらと思います。
例題1解答と解説
例題2解答と解説
表4.1.Aから選択する物質名についてどれを選べばいいか迷ってしまいます。まず最初に主危険性、副次危険性で判断することができますが問題の物質を何に当てはめればいいか?(例題のBenzeneが本当にFlammable liquidに当てはまるのか?)について戸惑いがあるかも知れません。試験ではよほど奇抜な物質が出ることは今までの経験上はありませんがある程度問題を解いて慣れておく必要はあることは否めません。
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